

熱中症から身を守る!
熱中症とは?
高温・多湿下で発生する病気の総称で、日射病、熱痙攣、熱疲労、熱射病に分けられる。
軽症のものから意識障害を伴う熱射病等の重傷のものまで含まれ重症では死亡することもあるので油断ならない。
特に対応力の弱い「高齢者」や「乳幼児」は注意が必要。又、戸外だけでなく、台所など蒸し暑い室内でも起きるから注意が肝心。
気温30度以上、湿度70〜80%、風の弱い時等は、特に熱中症が起こりやすい条件なので注意が必要。
次のような症状が出たら要注意!
・唇がしびれる
・足がぴくぴくする、足がつる、足元がふらつく、立ちくらみ、めまい感
・身体がだるくなる、脈が速くなる、血圧の低下
・動悸、頭痛、めまい、吐き気、ふらつき
・大量の発汗
・汗が出なくなる、汗が止まる
・皮膚がかさかさしてくる
・腕の付け根に脱力感
・筋肉の痙攣(こむら返り)、腹がひきつる
・意識がなくなる、ショック症状が起きる
・今まで元気な人が突然卒倒するような事もある
日射病とは…
炎天下で熱の放散を高めるため皮膚の末梢血管が拡張し、結果として脈が速くなり、血圧が低下し、めまいや一過性の失神などが起こる。
通常は数10分から数時間で回復する。
熱痙攣とは…
高温多湿の環境で活動し、汗を大量にかき、
水分だけを補給していると、塩分が失われ、血液の塩分濃度が下がった時、足や腕、腹部の筋肉に生じる痛みを伴った痙攣が起きる。
水分は補給しているので体温の上昇はなく、通常意識障害は起きない。通常は数日で回復する。
熱疲労とは…
高温化で運動して著しく発汗したのに水分補給をしなかった場合、脱水と塩分不足で、脱力感や倦怠感、めまい、頭痛、吐き気が起こる。
発汗が多く、血圧低下、頻脈、皮膚の蒼白が起きる。
熱射病に移行する前段階なので、早急な手当てが必要。
熱射病とは…
熱疲労がひどくなった結果、発汗が止まって熱がこもり、体温の異常な上昇(40度以上)で脳や肝臓、腎臓などがやられ、めまい、吐き気、ショック症状、意識障害が起こるのが特徴。
放置すれば多臓器不全となり死亡する可能性が高くなる。
応急手当
日射病、熱痙攣、熱疲労の応急処置は、以下のことを行うこと
1. 日陰などの涼しいところに運び、足を高くして寝かせる
2.
水分を飲ませる(コップ一杯の水に塩一つまみ、砂糖五つまみを加えると吸収されやすい)
・
塩分(塩、塩飴、梅干し、昆布等)を摂取する
3. 体温を下げるための処置を講じる
・ 手足や全身に水をかける
・ 濡れタオルを首筋や脇の下に当てる
・ うちわで扇ぐ
・ 霧吹きで身体に水分を吹きかける
・
氷を脇や股に挟んで、熱を放散させる
なお、めまい感やクラクラと立ちくらみするような時は、熱中症の始まりと考えて、
すぐに水分・塩分を補給すること。
熱中症の起きやすい人
・子供、乳幼児
・高齢者
・肥満している人
・エアコンが嫌いな人
・風邪を引いている人
・暑さに慣れていない時期
・普段から運動をしていない人
・心疾患、循環器疾患などの疾患のある人
・日中の暑い時間帯に野外で仕事をする人
・頻繁に野外で運動をする人
・発汗に影響のある薬剤を使用する人
・アルコールや薬物の乱用がある人
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熱中症予防
・傘、帽子を持参
・水分摂取(スポーツドリンク)
・吸湿性の良いゆったりした服装をする
・自宅では窓を開けて風邪通しを良くする
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